土佐百景

谷地の守り神 仁王門・影向の杉 【北原・谷地】

谷地の守り神 仁王門・影向の杉  仁王門はかつてこの地に栄えた法華寺(廃寺)の楼門として、992年に津野弥次郎高行が建立しました。
 そして、門前に空高くそびえ立つ影向の杉もまた、同人が植樹しました。3本が根元で合着し、根続きになっており、樹高は中央が26メートルで、樹齢は推定1000年。昔、子どもたちにとっては絶好の遊び場で、3本の幹の間をすり抜けて鬼ごっこをしていたそうです。
 影向とは神仏が姿を変えて現れることを云いますが、時を経て子ども1人通り抜けられないほどに根元が成長した今。姿こそないけれど、遠い昔の元気な子どもたちの声が聞こえてきそうです。そしてこれからも、谷地の変移を静かに見守ってくれることでしょう。

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